「仏様に申し訳ない」を解決。阿弥陀如来の掛軸を修復し、心の平穏を取り戻す
「傷んだ仏様に手を合わせるのが申し訳ない...」
そんなお悩みはありませんか?
当店が、浄土真宗のご本尊・阿弥陀如来様の掛軸を修復しました。
経年によるお顔の剥落を食い止め、格式高い「本金襴」で仕立て直すことで、威厳あるお姿が蘇ります。
ご先祖様から受け継いだ大切な掛軸、諦める前にその輝きを取り戻す物語をご覧ください。
阿弥陀如来立像画仕立て直し
- 寸法
- 約 幅29㎝×丈73㎝ (200代)
- 仕立て
- 仏仕立て二段表装
- 裂地
- 中回し:正絹本金襴菊•桐紋入り
総縁:正絹本金襴菊紋入り - 軸先
- 本金メッキ金軸(φ18㎜)
- 費用
- 1幅(200代) 仕立て直しの場合:50,000円(税別)〜
※傷み具合によって修復内容が違い金額が変動することがあります。
2025年12月時点
作業前の状態
完成
ご本尊の痛みは、心の痛み。「阿弥陀如来立像」の修復事例
お仏壇の中心にいらっしゃるご本尊様。毎日手を合わせる対象だからこそ、その傷みは持ち主様の心に小さな影を落とします。
今回は、浄土真宗のご本尊である「阿弥陀如来立像」の掛軸修復をご依頼いただきました。 阿弥陀如来様は、「南無阿弥陀仏」のお念仏を通して私たちを迷いや苦しみから救い、温かい光で包み込んでくださる仏様です。
しかし、お客様のお宅の掛軸は、長い年月を経て痛々しいお姿になっていました。
1. 修復前の状態と課題(診断)
お預かりした際、掛軸は限界に近い状態でした。
本紙(絵の部分): 経年劣化により絵具(顔料)が浮き上がり、所々剥落している状態。さらに下地の絹には深い折れが生じていました。
表装(周りの布地): お客様は「浄土真宗高田派」の檀家様であり、それを象徴する『桐と菊』の紋が入った裂地(きれじ)が使われていましたが、破れや激しい色褪せが見られました。
このままでは、お顔が消えてしまうのも時間の問題でした。「なんとかお救いしたい」という思いで、全面的な仕立て直しをご提案いたしました。
2. 伝統技法による「再生」のプロセス
修復は、単に新しくするのではなく、「古き良きものを守りながら、強度を与える」作業です。
まず行ったのは、阿弥陀様のお姿を守る「剥落止め(はくらくどめ)」です。浮き上がった絵具層に膠(にかわ)を慎重に浸透させ、これ以上絵が剥がれないように定着させます。
その後、古い軸棒や裏打ち紙を全て取り除き、本紙を洗浄。新たな和紙(生漉き紙)で裏打ちを行い、折れやシワを伸ばして補強しました。
3. 格式を高める「本金襴」と「仏仕立て」
新しい表装のデザインには、表具師としてのこだわりを詰め込みました。
仕立ての形式: 「仏仕立て(真の行)」を採用。中回しと総縁が仏画の周囲をぐるりと囲む、仏教絵画において最も格式高い正式なスタイルです。
使用した裂地: 中回し・総縁ともに、最高級の「本金襴(ほんきんらん)」を使用しました。本金糸をふんだんに織り込んだこの生地は、重厚感と絢爛さを兼ね備えています。
ここで重要なのは、「新品の輝き」と「古い仏画」の調和です。 本金襴が持つ落ち着きのある深い光沢は、決して派手すぎず、長い時を経た阿弥陀様の古色を優しく受け止め、引き立て役として機能します。これにより、荘厳でありながらも、以前からそこにあったかのような馴染み深い雰囲気に仕上がりました。
4. お客様の心の平穏を取り戻す
修復を終え、お仏壇に再びお戻りになった阿弥陀如来様。 そのお姿をご覧になったお客様から、安堵の表情とともに温かいお言葉をいただきました。
「今までは仏様に手を合わせていても、傷みが気になって申し訳ない気持ちやったけど…。こんなに綺麗に直してもらったで、これからは気持ちよく手を合わせられる。仏様もきっと喜んでくれてると思うわぁ」
このお言葉こそ、私たち表具師にとって最大の喜びです。
掛軸の修復は、単なる物の修理ではありません。 「手を合わせる人の心」を整え、心の拠り所を守ることです。
傷んでしまった掛軸やお仏壇のことでお悩みの方は、ぜひ丸山表具店にご相談ください。
阿弥陀如来様が放つ光のように、皆様の心に寄り添う最適な修復プランをご提案させていただきます。