お客様ご自身が収集された大切な「裂地」をお持ち込みいただき、作品の魅力を最大限に引き出す「筋廻し二段表具」へと美しく仕立て直しました。丸山表具店では、思い出の布地を活用したリメイクにも柔軟に対応いたします。
「実家にある古い掛軸、直せるかな?」「お気に入りの布で掛軸を直せるかな?」
とお悩みの方へ。まずは無料でお見積りいたします!
お預かりした当初、作品は水面を連想させる色柄の裂地を用いた「三段表装」で仕立てられていました。その軸装は非常に落ち着きがあり、作品を見事に引き立てていたため、表具師である私自身が「本当に仕立て直しをされますか?」と聞き返してしまったほど完成度の高い状態でした。その世界観を損なわないよう、慎重にプランニングを行いました。
ご依頼主様は表具に関する造詣が大変深く、ご自身で裂地を収集されている方でした。今回はお客様ご自身がお持ち込みになられた「正絹合金(中廻し)」と「更紗(筋)」を使用し、新たなお仕立て直しを行うこととなりました。
お客様はお持ち込みの裂地に加え、「しけ」の裂地も大変お好みとのことでした。
作品(錦魚)の余白部分と、お持ち込みいただいた中廻しの裂地が「淡い色味」で連続していたため、当店からは天地の裂地に「薄い小豆色の正絹しけ」をご提案いたしました。これにより、色味の調和を保ちながらも掛軸全体の空間がグッと引き締まり、より品格のある仕上がりを実現しています。
中央に3匹の小さな金魚が描かれた美しい作品です。「錦(にしき)」という言葉には、「色糸で文様を織り出した高級で美しい絹織物」という意味のほかに、「華やかで彩り豊かな物事のたとえ」という意味があります。その文字通り、彩り豊かな色彩で金魚が活き活きと描かれており、観る者を深く魅了する名品です。